アニメ感想（火曜深夜～水曜深夜）

★桜蘭高校ホスト部　２４話
鏡夜くんと環くんの出会い話でした。
相変わらずの上手い話運びだったのでとぉーっても面白かったです。
原作既読なのにここまで楽しませてもらえるなんてホントすごいと思いますよ。

環くんと出会う前の本心を隠して自分を抑えて生きていた鏡夜くんよりも、環くんに出会い振り回されて本性を暴露した鏡夜くんの方が素敵ですね。
唯一お姉さんには気を許していたようですが、父親の期待通りの三男を演じる生活はかなり疲れるものだったんじゃないでしょうか。
上っ面の良さばかりを磨いている自分にも不満があったようだし。

そんな鏡夜くんの不満を一気に拭い去った環くんの存在には驚かされますね。
というかその行動にまず誰もが驚くんじゃないかと。
初対面の女性を褒めちぎるのは日本にはない習慣だもんなあ。

他にも、こたつは置いていないと言った鏡夜くんを憐憫の目で見てみたり、なまはげや五稜郭を見たいから京都観光に行きたいと言ってみたり、希望を叶えてくれる鏡夜くんを親友→神と呼んでみたりと、環くんは予想外の動きをしてくれます。

だもんだから、いつのまにか環くんのペースに巻き込まれている鏡夜くん。
そして苛立ち怒る鏡夜くん。
あんなに感情をあらわにして怒ったことなんてこれまではほとんどなかったんだろうな。
環くんに振り回されている年相応な姿がかわいかったです。

しっかーし！
どんなにおバカに見えても侮ってはいけないのが環くんです。
「人を見抜くこと。そして人に見抜かれないことには自信があった」と言っていた鏡夜くんの本心をあっさりと見抜いちゃいます。
「おまえは馬鹿なのになぜ俺を見抜く！」との鏡夜くんの心の叫びがおかしかった。

そうだよね。驚くよね。
いつもの環くんはおバカさんにしか見えないもんね。
「努力してないのはおまえの方だろ」なんて真実を言い当てちゃうとは思いもよらないよね。

環くんが鏡夜くんの本心を表に引きずり出したことで、豪華な額縁から大きくはみ出して描かれた大輪の華がとっても綺麗でした。
あれが本当の鏡夜くん。
きっとこれからはもっともっと大きな華に育っていくんでしょう。

こたつに始まりこたつで締めたこの話。
箇所箇所にちりばめられた小道具も光ってました。
小道具の中で少しづつ部屋に散らばっていく服はすぐにわかったんですが、見直して気付いたものがひとつあります。

鏡夜くんのお姉さんが鏡夜くんの部屋で飲んでいたのは緑茶で、最後に鏡夜くんが環くんと一緒にこたつに入りながら飲んでいたのも緑茶。
構図はほぼ同じだけど鏡夜くんの緑茶には茶柱が立っていた。
にくい演出です。
こういうの好きです。

でも一番好きなのは殿です。（余談）

さて。
次回は学園祭の話になるようです。
そしてホスト部はそろそろ最終回です。
最後までこの勢いが続くことを願いながら次回を待ちたいと思います。

★．ｈａｃｋ//Ｒｏｏｔｓ　２３話
タビーは何をしても報われないですねー。
頑張って一生懸命動いているのに、その動きは間違っていないはずなのに、肝心のハセヲがあんなんだからやっと出来た新しい仲間がまた離れていってしまいました。
「また一人ぼっちになっちゃった」と呟く姿が哀しい…。

ハセヲがＰＫたちの恨みを買ってふくろにされるという情報をクーンから得たタビーはフィロに報告。それはハセヲの自業自得だと一旦は突き放すフィロ。
けれど、わけのわからないことに巻き込まれてはいないかと心配して背後関係調査を藤太に依頼します。
仕事としてフィロの依頼を受けたけど、崩れていくハセヲを藤太も気にしているような気がします。
三郎も間接的にハセヲを助けています。
タビー絡みとはいえクーンもハセヲを気にかけてくれます。

こんなにみんなに心配をかけているのにハセヲはそれを受け入れない。
なんておバカなんでしょうね。
今のハセヲの頭の中には「志乃」「トライエッジ」の２単語しかないみたいですよ。

何を言っても何をしても周りを顧みないハセヲはＰＫたちにふくろにされちゃいますが、レベルが高いのですべて退けちゃいます。
だから増長してタビーに「もう２度と俺に付きまとうな」なんてことを言い、「もう誰の力もいらねぇ。俺一人でやってやる」なんてことまで言ってしまう。

このままではハセヲは確実にダメになってしまいそうです。
誰がこんなハセヲを止められるんでしょうか。
可能性があるのは未だに姿を見せないオーヴァンだけど、この人も何を考えているのかわからないしなあ。
もしかすると止まらないまま終わってしまうのかもしれません。
それもまた一興。